読んだ本
グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価 (中公新書ラクレ)
- 作者: 苅谷剛彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/09/06
- メディア: 新書
- クリック: 23回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
教育比較論を読んでみたかったので手にとったところそのままレジへ。
20年ほど前に書かれた本であるが、アメリカ大学の制度の歴史や背景、シラバスの重要性などがしっかり書かれている本だった。
一部難解なところはあったが基本的には読みやすいものだった。
まずは一章でTA制度の歴史から日米の比較を論じる構成から筆者の教師体験、そしてそこから学んだシラバスの重要性からのシラバス作成法などなど
TAがどういう流れから生まれたかをしっかり知れてよかった。おそらくM1になったらTAを経験することになるが、よくわからずにTAをやるより制度の背景を知ってる方がいろいろはかどるだろうし。
適当にまとめると
教授たちが多忙を極める
→なんとか研究の時間をとりたい
→そうだ!生徒に授業してもらおう!
→そ れ だ
から生まれ、
じゃあTAすることにより学費援助しないとな!
→TAは学費免除など
しかしTAの授業は当然ながら教員のクオリティにははるかに劣る
→TAの教育を進める(TAへのセミナーなど
しかしTAというのは学費免除の奨学生の下に位置する生徒たちがなるものであるから奨学生ほど優秀ではない
これによって大学の教育の質が落ちると騒がれる
→イマココ
みたいな流れだそうです。すごい適当感あるけどまあ自分が見返して思い出せたらいいや感はある。まあ必要になったら本を参照するかな。
後半は筆者の実体験の話などで興味深かったけどまあ目的は果たされてたので一読して終了
気象学の本が面白そうで買ったけど、スタンフォード大学で一番人気の経済学入門も捨てがたい
どちらかを読み進めることになりそう