読んだ本
- 作者: 本間洋平
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1984/03/19
- メディア: 文庫
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ドラマ版が話題だったから買ってみた。作品については程々に俺の人生観についていろいろ考えさせられてしまった。
あらすじに触れる可能性もあるし読んでない人はスルー安定?
勉強だけを価値判断にした両親とできる兄、できない弟、そこに現れる家庭教師を交えた青春小説的な。
アバウトに全容話すと、
弟苛められっ子&成績ダメ
→いままでとは違う家庭教師現る
→弟の成績上がる
→できる兄が無気力
→弟成績伸びる、志望校を上から3番に
→母親2番(いじめっ子いるとこ)に変えさせる
→弟2番受かるもまた不登校
→完
家庭教師が自分のアプローチの仕方でなんとか変えてやろうとさせるもやはり変化させることはできずあきらめてしまったのがピーク
作品構成とかは悪くないと思うんだけど個人的にただただ不快でした。
自分の考え方とこの家族が違いすぎて気分悪くなる…
反面教師にして読む本だと思います。
問題点
①ひどい兄弟比較
②とにかく勉強
③コミュニケーション不足
④父親の振る舞い
大問題点4つですかね。ひどすぎて焦る。
①親力の本にも書いてありましたがこれ、本当に不毛です。言われてる兄弟も変な考え方になるような気がしてたまらない。
うちも似たようなケースで兄弟比較されてきたんですが、どっちもたまったもんじゃありませんでした。うちの場合では、俺がこの本の兄の場合でしたが、兄ちゃんが無駄に怒られるのは見てて気分良くなかったです。興味ある分野が違うんだからそれを伸ばすべきだろ。
できる分野なんて人それぞれだから、今回の本のケースで言うと、弟が戦闘機や星座に興味を持っていることがわかるので、それを伸ばしてやるくらいのことは考えなければならない。
せめてなんで勉強したくないかを一緒に真剣に考えてくれる親がいいですね。いい大学に行ったから人生バラ色となるかは完全に別問題だということをわかってない。
いい大学に入ったものの何がしたいかを決められず授業にもいかなくなり退学というケースがある現状。
②ほとんど書いてしまったけど、なぜ勉強するのかを親が説明できるようになってるのがいいなって思った。対して意味や興味も無く勉強を続けられるほど人間できるようになっていない。人間の脳は変わらない日常に刺激を感じず、飽きるようになっているというのは脳科学の点からわかってるので、もし子供がそういう状態に至ったなら、学校なんて放置して、本を読ますか一人で旅行に行かすなりしてもいいと思う。あくまで自発的に旅に出ることで広い視野が持てる。
③親が把握してる情報が少ない。子供と話すのなんかすごい楽しいと思うんだけどなあ。うちの父親はこちらの話はそこまで聞かないけど自分の海外に行った時の話とか会社の面白い話とか聞かされて育ったから、親と話すのが楽しい。そして親の愚痴、これやばい。
社会への絶望感しか生まない。聞いてて楽しくなるような会話術をいかに身につけられるかが親になるまでの課題の気がする。これ、人生の課題説あるで。
④乱暴すぎワロタ。暴力はトラウマしか作らないんだってばよ。
仕事終わったらすぐ酒とか言う人種、ちょっと相容れません。酒飲めません。すいません。
ではなくて、酒は普段言えないようなことをいうための潤滑油くらいにしてあんまり飲まないほうがいい気がする。酒に逃げたら人生終わり感パないのはいろんなドラマでみんなも知ってるはず。
まだまだ書きたいことあるけど長すぎるのでこれくらいに。こういう話がちゃんとできる知り合いが地味にあんまり多くないなってことを思い知らされてちょっと鬱気味になってた。人間関係って難しい。