読んだ本

前の坪田先生のシリーズかな?って思って買ったけどそういうわけではなかった。けどまあ参考にはなった。
いまから卒論書く人への参考になれば。(俺含む
以下いつものようにまとめ。

まず卒論の何がやばいか。

時 間 が な い 

はい

うちの大学では院試勉強に本気を出す方が多いので、院試終了までは研究の題材を何にするかも決めてない学生が多いですね。これを8月終わりくらいから決めて研究をはじめるわけです。

や ば く ね 

大体の大学生ではここで「院に進むのか」or「就職するのか」の2択が発生すると思います。20代の2年間ってのは大切なもので、この時期にただモラトリアムを追加したいがために院に進むのは非常に「時間の無駄」になるわけですのでやりたいことが決まってないとかいう人は仕事に就くほうがいいと思います。

ちなみに俺は院試に落ちなければ博士まで行くことが決まっていますが、明確な意志を持って融合コースに入ったので勉強意欲は他の人に比べると高いと思います。まあ、それが専門の勉強というよりは教養とかに傾いてないこともないけど。

んでまあ9月くらいになると本格的に実験とかの作業が始まりますが、卒研で厄介な事案から片付けていくのがいいそうです。
実験機材の設計・製作・購入の申請はこの時期だとか。
実験の失敗の試行錯誤の時期もこのへんだそうですね。間違いなく気が滅入りそうですね。笑えない

研究のテーマを見つける場合、だいたい教授が与えてくれるとかが多いと思います(うちは教授からいくつか選択肢を出された後俺が決めましたが)
が、全員がそうではないと思います。やはりネタを探す必要がある人もいるわけです。
このネタを探すのにいいのは、

放浪

ですね。まあ家にこもってたりしててもなんも見つかりませんわな。
外へ出て色々な体験をすべき。歩いて良質な情報を探しに行きましょう。ひらめきには脳を活性化させるのがよいので、歩くだけでも効果はあるのではないでしょうか。

また尊敬している先生の授業で言われていたんですが、研究には大きく2種類あって

「基礎研究」「応用研究」
の二つがあります。

基礎研究とは、特別な応用,用途を直接に考慮することなく,仮説や理論を形成するため,又は現象や観察可能な事実に関して新しい知識を得るために行われる理論的又は実験的研究

つまりブレイクスルーを生み出す研究であり、

応用研究とはいわゆる「発明」。基礎研究の成果を応用し、科学技術の創出を目指す。
工学部っぽいのってなんとなく後者ですよね。でもたぶん薬学部とかのほうが応用研究っぽいと思います。

見ればわかるようにこれ、対義語ではないです。
つまり基礎研究の反対は「非基礎研究」であり、応用研究の反対は「非応用研究」なわけです。

ってことは非基礎&非応用の研究にだけは手を出していけないことがよくわかります。なぜこのテーマに取り組むのか、そしてこのテーマから得られる知見は何かみたいなことを考えながら選ぶ必要がありそうですね。

あと研究ノートってのを作ると良いみたいです。自分の研究について思いついたことや実験の結果、考え、TODOリストなどなど

こうすることで説明するときもこれ一冊でできるわけです。素晴らしい
TODOリストを作る場合には「今日はこれだけするぞ」っていう目標を立てる。人間、近い目標ならば頑張ろうとするものなので。

この前新入生課題やってる時にも言われましたが文章は極力短文、同じことを繰り返さず論理を一貫させる。
論理に関係無い内容はそもそも書かないみたいな感じですね。
あと論文には新規性が求められ、その問題を解く意味、どのように解くのか、それが可能か、検証できているかをしっかり確認し総括と自己評価を与える。これができて論文が完成となる。

また論文は多くの人が読むのでわかりやすく書く必要がある。よって極力平易な日本語で書く必要があり、ここで調子に乗って「私の研究は高尚なのでそんな簡単な日本語で表現できない」とか言い出したら終了するわけですね。

問題解決には是非表を用いましょう。整理に表はもってこいです。
やりがちなことで注意したいのが「主観と客観」ですね。
要は「手順」「結果」「考察」とあれば考察の内容をほかのところで書いてしまわないことです。これが混じると論文の体をなさなくなります。
また考察でいろいろ思いついたアイデアをあまり書かない。ツッコミどころを増やしても問題点が増加するだけ。こういうアイデアは今後の課題や付録などを設けてそこに書きましょう。

この辺は結構新発見だったのですが、「グラフから時刻を消せ」という奴ですね。大半の自然現象はタイム・インバリアント(開始時刻不問)という性質を持つので支配方程式には時間が陽に含まれない。
詳しくは本を読んでください。いろいろ手法を凝らしてグラフから時間の要素を消しています。

あと謝辞はしっかり書くのがいいみたいですね。あと参考文献は丁寧に書くとほかの人が参照しやすくなってよりGOOD!

推敲する際にはやはり他人に見てもらうしかないですね。自分が書いたものの問題点はなかなか気づかない。

とりあえずこんなとこか 思いついたらまた追加するかも