時代はモノじゃなく物語

ちょっと前に読んだ本
だいぶ忘れてるけど、ビジネスやるにおいて重要なことを述べてる。

最近の時代背景もあるけど、ただモノを作って売るだけでは売れない時代に突入している。したがって、モノを売るにもそこに付加価値が必要となる。

なぜか?

認知してもらえないからである。


会社で何かを販売するにおいてまず会社を知ってもらわなければ買いようがない。だからマーケティングが必要となる。
その手段の一つとして筆者は「物語」を売れと主張している。

例えば、筆者は京都のオフィス用品販売会社の例を挙げている。こちらの会社、オフィス用品で売っていこうとしたもののやはり営業不振、しかしそれでも社会貢献活動は徹底して続けることで、反響を呼んで立て直したようだ。この社会貢献活動とはカンポジアの学校の支援とかなど。

これなんかはまさに社長の「規模が苦しく経営も苦しい企業だからこそ社会貢献活動に力を入れるべきだ」という主張に感動を覚えて多くの人が買ってくれるようになった「物語を売る例」だろう。

こうした物語を作ってビジネスを生む手法を作者は「ストーリーブランディング」と呼んでいる。
この手法の要素は次の三つである。
①志
②独自化のポイント
③魅力的なエピソード

ここで重要となるのはこのストーリーが作り物ではないということだ。最近の日本の購買者は賢い。安っぽい物語を捏造してもすぐに見破られる。
したがって志のような会社の崇高な理念になるものは必ず真のものである必要がある。

この志を発信している会社というものはそこまで多くない。したがって、うまく発信できればモテる会社になる。

以下の二つも当たり前のような感じはあるが、人を惹きつける要素がなくてはならない。以前販売営業の話でも書いたかもしれないが、うまい販売員はほかの人に比べて独自の魅力を持っている。
例えば、家電販売などであれば、使う用途を徹底的に聞いた上で、どのソフトが入っててスペックこれくらいのパソコンがおすすめです とか下手したらこの製品なら違うあそこの方が安く売ってるのでその値段までお下げしますよみたいなことを言われたらどうだろう。
おそらく俺は買う(


こういった徹底的なサービスを行ってくれる人はそれだけで印象に残るしまた買いたくなる。似たような自分の例であるが、この前新規開拓と称してちょっと普段行かない南の方のラーメン屋を開拓した。看板だけが大通りにあり、看板通りに道を通っていくと小さいラーメン屋があった。
そこのラーメン屋はコスパは良くなかったが牛すじがたっぷりのったラーメンを提供してくれ、何故か主人のおっちゃんから話を振ってきた。
帰りはいい笑顔でまた来てな!と言われて、心底また来ようと思った。

これも独自化のサービスの一種だ。客にいかに印象が残るようにサービスを提供するか。接客業でも営業でも一緒だろう。相手を気持ちよくさせるサービスはそれだけ十分魅力的なポイントになる。

人間中心のデザインを考えると、常にユーザの視点で物事を考える必要がある。ユーザをいかに満足させれるかがサービスデザインの重要な点だろう。
まあ、デザイン思考のストーリーテリングと似たような感じで、こういったサービスを使うのは人間なんだから人間に楽しんでもらうようにデザインしないといかんわなって話ですよ。
結局デザインの話に帰着させる俺氏であった。完