脳科学とマーケティングの話

最近買った本ですね。本屋で見て衝動買いしました。
というのも、自分の研究で勉強してるのが、心理学と認知科学だから。

認知科学あたりって、ほとんど脳科学と近いんですよね。脳がどう感じるからこういう感じになるみたいな。雑すぎました。
心理学、認知科学やってると非常に気になるのが、マーケティングとかですね。

別にマーケティング勉強したことないんで、対してことは言えないですが、この本で述べてたことをさっくり紹介します。

マーケティングとかで、製品に対するアンケートとかってよくとりますよね。あれって、本当に効果あるの?

正直微妙でしょうね

というのも、アンケートの時にユーザに聞いても選んだ時のことなんてほとんど覚えてないから。
人間の行動はほとんど無意識のうちに行われているので、こうしたアンケートで何が出てくるか、
その後つじつま合わせたような回答が出てくることが多いです。グループインタビュー形式だと、誰かの強い意見に同調する傾向もあり効果が薄れるそうです。

IDEOなんかでやってるのってまず観察から入るんですよね。これ結構確信ついてるかなって思います。
というのも、無意識におこなれている行動から何かを見つけ出そうとしているから。
自分の研究でも、アンケートとかをやったりしてるんですが、当時のことを素のままに書いてもらったりしようとしても
結局アンケート書いてる中で頭が整理されてきたりするんですよね。なんかどうどうめぐりするような感じで。

文章の中で情動って言葉が出てきてます。
あんまり聞きなれない言葉ですよね。感情を生み出すものです。
「身体内外環境変化に応じて無意識に起こる身体的変化」みたいな感じで定義されるようです。
実際にマーケティングの時に重要になるのは、いかにしてユーザに快情動を起こすかと書かれています。

結局いかにユーザの脳に楽しんでもらうかということになります。
もしくは、生存本能として備わっているところに焦点を当てるかですかね。

基本人間、睡眠欲、食欲、性欲は強いです。これがないと生きていけないんだからまあそうですよね。
この本でも書かれてましたが、脂肪分、塩分、糖分などついついとってしまいますが、これもまさに
生きるのに必要だから、体が欲するんですよね。だから快情動が発生する。

エロコンテンツがなくならないのもそうです。生殖に必要な行為が快情動発生しなかったら人類滅びてますね。間違いなく。
そういえばこの前ネイチャーに出てましたね。なぜ男が存在するのかみたいなの。

なぜこの世に男は存在するのか?科学的な研究によりその理由が明らかに http://irorio.jp/asteroid-b-612/20150520/230242/ @IRORIO_JPさんから

本からはそれますが、これによると男が存在するのは種の生存能力を高めるためってありますね。
強い遺伝子が残ってるとなると、今の我々って昔の人よりも相対的に種の力が高まってるような気がしてきますね。
まあ実際のところ分散がかなりでかいので、どうなってるかはわからないですけど。強い人は強いし弱い人は弱いかも。
結局のところ、社会や家庭によって影響を受けるの強いって意見もよく聞くので。

話を戻しましょう。
結局新しいシステムとか考えても、いかに快情動を刺激するかまで考えないとユーザは使ってくれないわけですね。
ゲームなんかまさにそうでしょう。レベルデザインをきちんとしないと、ユーザはすぐに離れます。
スマホゲーとかも飽和の時代に来てるので、ちょっとでもつまらなくなると他のに移っちゃうんですよね。
エンジニアがいろんな技術などを作って進歩も著しいですが、この点に関しては技術の人だけではわからないところだと思うので、心理学の人やゲーミフィケーションの人と組んでいただきたいですね。

従って、どうしたらユーザが楽しめるかまでを含めた製品開発が必要になってきます。
そういう意味で、現在はブランディングからいろんな分野の人が集まって考える必要があると思います。

人間の脳ってのはかなり都合のいいように解釈するので、そこをうまく狙っていくのも面白いと思います。
やはりよく知られている人間の性質をうまく利用して、訴えかけて行かないとだめな時代になってるんですねえ。

うーん、生きづらい世の中だ